著者の林さんは、「デイリーポータルZ」というWEBサイトの運営をされていて、20年以上運営されている。長い。
林さんのスタンス一貫して、まずは「自分が面白がる」ということだ。自分の中にある「面白い!」を、熱量高く語る。それが最大の魅力であり、WEBサイトを継続できている理由なのだと感じた。
SNSの普及により、「いいね」やPV数が可視化されるようになった中、つい、その数字を求めてしまいがちである。なぜなら、数字によって得られる報酬が良くも悪くも大きすぎるからだろう。
自分の書いた記事が「いいね」されれば、素直に嬉しい。それと、自分の紹介した商品・サービスが購入されれば、金銭報酬が発生したりする。
ただ、それらの数字を追い求める行為に必死になると、「自分である必要性」が急に失われていく。
誰もが検索順位の上位に掲載されるように必死に考えるようになり、読者のクリックを促すために、釣りタイトルをつけるとかをしだす。すると、あっという間に注目集め、つまり、アテンション・エコノミーに飲み込まれてしまう。
自分が面白くて始めた行為のはずが、いつのまにか周囲のご機嫌取りのために必死になってしまっているわけだ。
やりたかったのは自分なりの面白さを見つけて、それを人に伝えるということですよね。数字が低いから自分が見つけたものは面白くなかったということにはならない。だって面白いと思ったんだから。 P196
上記の部分に、重要な要素がぎゅっと詰まっている気がする。
結局、自分が面白がることが、なにより面白いコンテンツになるのだろうし、面白がる姿勢は周囲に伝播し、周りの人も巻き込んでいくのだろうなと。
それを体現しているのが、まさに「デイリーポータルZ」であり、林さんにほかならないのだ。
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